【原子力発電訓練センターとは?】 当社は三菱重工業を筆頭に国内全電力会社が株主となって1972年に設立された会社です。日本の原子力発電方法には2種類があり、そのうち加圧式原子炉(PWR)の中央制御室のほぼすべてのオペレータに訓練を提供しています(延べ約2.6万人)。原子力発電の理論やメカニズム、発電所の設備、運転方法や手順、故障や異常時の対応などありとあらゆる知識と技術を身に付け、各発電所とまったく同様のシュミレーターを保有して高度なトレーニングを施しています。 また第三者機関としてPWR型原発の運転責任者の資格判定業務も担っています。
【急速に膨れ上がる電力需要に求められる原子力】 先進国ではAIやIoTほかの急普及によってこれから電力に対する需要が急拡大すると予測されています。その中で日本は2050年までに温室効果ガスをゼロにすると宣言していてCO2を大量に排出する火力発電に頼れず、政府は全電力需要に対して現在8%程度である原子力発電の割合を20%にまで引き上げていくと表明しています。
【安全運転に向けた技術インストラクタ(指導員)への期待】 一方で、東日本大震災において原発事故の怖さが浮き彫りになり、原子力発電の安全運転に関してさらに高い注目が集まっています。その中で当社が準備するトレーニングの高度化や、それを実施する技術インストラクタのスキル向上に高い期待が寄せられています。
訓練部 取締役 濵田裕幸
濱田取締役のインタビューのサマリーがはいります。